一般的に乳幼児は、さまざまな感染症にかかりやすいものです。特に、保育園は毎日長時間にわたり集団生活をしますので、お昼寝や食事・集団での遊びなどほかの園児との接触する機会が多く、感染症にかかった状態で登園した場合、飛沫感染や接触感染が避けられません。また、正しいマスクの装着・適切な手洗い、物品を衛生的に取り扱うなどといった基本的な衛生対策が十分に出来ない年齢だからです。
さらに、特に乳児(1歳未満)には、以下のような特性があります。
・感染症にかかりやすい。
→母親から胎盤をとおしてもらっていた免疫が生後数か月以降に減り始めるため。
・呼吸困難に陥りやすい。
→大人に比べて鼻孔が狭く、気道も細いため、風邪などで粘膜が腫れると息苦しくなりやすい。
・脱水症状を起こしやすい。
→乳児は、年長児や大人と比べて、体内の水分量が多く1日に必要とする体重あたりの水分量も多い。
発熱、嘔吐、下痢などによって体内の水分を失ったり、咳や鼻水等で哺乳量や水分補給が低下すると
脱水症状になりやすい。
(厚生労働省「2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン」参考)
以上の点から、万一子どもさんが伝染性のある感染症に罹った場合には、厚生労働省の「保育所における
感染症対策ガイドライン」及び学校保健安全法等に基づき保育園を休んでもらうこともあります。